きのこ先生

風水ライフデザインスクール校長の松岡紫鳳から、きのこ先生こと本村孝子について紹介します。

本村孝子先生は、看護師として30年を超えるキャリアをお持ちで現在も大阪府で訪問看護師として現場で活躍されています。

幼少期に近所のお世話になったおじさんを胃癌で亡くすという経験を経て、医療現場へ進まれました。おじさんが亡くなる前に、テレビで料理番組ばかり見ているのが子供心に不思議で理由を問うと「おじさん食べられないから、料理を見てるんだよ」と言われ、幼すぎてその意味や切なさが解らなかったと振り返っておられます。死後、そのおじさんが夢枕に立たれ「いつまでも孝子ちゃんのこと見守ってるからね」と愛車のラッタッタに跨って話してくれたそうです。おじさんに何の恩返しもできてないのに別れてしまった後悔が、おじさんの代わりに患者さんを救いたいという思いにつながり看護師になられたということです。

その後、医療現場で働くうちになぜ同じ病気、同じ様な数値、同じ様な検査結果なのに一人は元気に退院し、もう一人は亡くなってしまうのか、そんなことに疑問を感じる様になりました。西洋医学の限界の様なものを感じたいた時に鍼灸治療と縁ができ、一旦看護師を辞め３０代後半から鍼灸治療の道、東洋医学の道へ進むことになったそうです。

そして東洋医学の授業の一環で薬膳と出会うこととなりました。同じ大根でも上と下で効果効能が違う、講師の説明を聞き、え？同じ大根なのに！と驚きを禁じ得ず、元々食べることが好きだったこともあり薬膳を学ぶ楽しさを知り、薬じゃなく食べ物で患者さんが元気になったら嬉しいな、そんな思いで、中国政府が認める世界最高峰の資格「国際中医薬膳管理師」まで登り詰めることとなったと話されています。

食べることは好きだったけれど料理は全くできなかったきのこ先生ですが、薬膳の知識がそれをカバーしてくれたと話しています。五行、五臓、五味そのバランスを考えるだけで料理は構成できるんだよと今も話されています。自分が学ぶまでは「薬膳＝臭い、苦い、不味い」と思っていたきのこ先生。全ての料理は薬膳やん！と気づき、美味しくて簡単、近所のスーパーで作れる薬膳をモットーに、薬膳レストランを開くことにしたそうです。

全国から人が集まり、テレビでも取材を受けるほどの人気の薬膳レストランオーナーとして、お客様＝患者さんとも触れ合うことがあり、自分の料理を通じて健康になっていく人が増えることが嬉しくてたまらなかったと話されています。

出張のたびに立ち寄ってくれていた男性がある日、元気がない様子。話を聞くと脳血栓が見つかり一生薬を飲まないといけなくなったと。検査データを見ながら、男性はきっと料理はしないだろうから、その奥様でも簡単に再現できる、そして続けられるレシピを考案し、男性に渡して奥さんに作ってもらってと送り出したそうです。それから数ヶ月後、店の扉を開けて入ってきた男性は満面の笑顔。医者も驚くほど数値が改善され、薬を飲まなくて良くなったそうです。お医者さんも首を傾げるほどの効果だったそうですよ。

また別のおばあちゃま。食事ができず体が弱っていく一方を見かねた家族に連れられてレストランへ。きのこ先生の作る薬膳料理の美味しさに箸が進み、帰りは杖を忘れて帰るほど元気になったそうです。毎日通いたいという願いを家族は毎週通うという形で叶えたあげたそうです。きのこ先生も毎回異なるレシピでおばあちゃまをお迎えになったそうですよ。

そんなふうに沢山の方を健康に導く素敵な薬膳レストランを経営していたきのこ先生ですが、ある日ふと、確かにこのレストランに来てくれる人を健康にすることはできている、でも同じ様に全国各地の人で食べることに困っている人がいるはず、私はその人たちに何ができるだろうと直感的に感じたそうです。折しもお墓参りの帰りに突然湧いた考えと話しておられました。

薬膳レストランを一旦閉め、現場でどんなことに困っているのか知るために訪問看護師として働き始めたきのこ先生。沢山のご年配の方が自宅介護、自宅看護の中で何を食べたらいいのか、どう食べたらいいのか、その家族も含めて困っている、悩んでいる現状を知ったと言います。

そんな時に出会ったのが、私、風水ライフデザインスクール校長の松岡紫鳳です。

私は建築士としてのキャリアの傍ら、風水や陰陽五行思想を30年近く学んできました。その集大成として氣質診断と言うものを考案し、全国で講演活動も行っていました。講演先の年配の方に会うと、生年月日の引用五行のバランスと疾患の関係性を、最初は興味でヒアリングしていました。そのデータが数百を超えた時、導かれた結果に驚愕しました。生年月日と疾患には陰陽五行から紐解く関係性があると。

このデータを誰か予防医学として人々の健康のために役立てて欲しい、そう切に願っていた時に出会ったのがきのこ先生です。実は自分でも東洋医学を学んでデータを活用できる知識を得ようかと思ったこともあったのですが、いかんせんそれは付け焼き刃。また体や健康のことは、看取りを経験した看護師の方にお願いしたいと思っていたこともあり、まさにぴったりの人と出会えたわけです。

また私たちは偶然にも同じ氣質。キャンドル同士。人の心を暖め、相手の幸せを自分のことの様に願う、そんな使命を共有する私達、即座に意気投合しました。

そして今、二人三脚でまず看護師の皆さんから健康に、そしてその周りの家族や友人が健康になるための東洋医学と西洋医学の知恵、薬膳の知恵を活用して欲しいと奔走しています。もちろん氣質診断を学んだ仲間の方にも知って欲しい知恵です。

きのこ先生も私も飾り気なく、見た目よりも中身が大事、愛が全て、そう感じているキャンドル氣質です。巷に多くあるダイエットのためのファスティングや美魔女講師ではありません。でも日々真摯にお互いのミッションリンクを確認し合いながら、出会う全ての方、そしてまだ出会ってない全ての方にこの知恵をお届けしたいと願っています。